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日々のこと、手仕事のこと、食べること・・・小さな喜びを見つけたい

by mammy's treasure

佇まい

もの思う秋。

容姿の良し悪しに拘らず、丸みのある表情や年輪を感じさせる落ち着きなどは、年を重ねれば自然に身につくものだと、漠然と思っていました。

さてさて、妙齢も過ぎてはたと我が身や周囲を見回してみると…どうも、「自然に」身につくものではないらしいということに気付かされるのです。

先日、社会学者である上野千鶴子さんの「ひとりの午後に」を読みました。
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上野千鶴子さん、「ケンカの達人」と言われるだけあってその言動には賛否両論つきまとっていますが、その歯に布着せぬ物言いが私にとっては愉快に感じます。

その本の中に「佇まい」という章があります。

「何をするか、ではなく、だれであるか。それも肩書きや地位では測れないそのひとのありよう、ふるまい、口のきき方や身のこなし方…つまるところ、そのひとの佇まいが、そのひとについてのいちばん大切な情報だと思うようになった。そして一緒にいたいと思わせるのはそういう佇まいの上等なひとだし、また会って時間を共にしたいと思うのも、そういう気持ちのよいひとたちだ。」

我が身の来し方を振り返るたびに、あるいは後悔や劣等感などに苛まれるたびに、これまでの自分の上に今の自分が成り立っているのだと、反省をこめながら納得させてきました。
そして新たな自分を作らなければと、自らを励ましてきたつもりだけれど、はたして、他人から見える私の佇まいはいかがなものなのだろうかと、少しばかり恐ろしくなった文章です。



「そのひとの佇まいから、そのひとがくぐりぬけてきた修羅場や苦悩の数々を推しはかる。詳しくは聞かなくとも、あれやこれやがあって、そのひとの「いま」があるのだと、感じられる。そしてふとそのさなかにめぐり遭わないでよかった、と感慨がよぎる。経験と時間とでなめされ、よく使いこまれた手帖の皮表紙のように鈍い光沢を帯びて、そのひとが目の前にいる。わたしはただ、それをじゅうぶんに享受しさえすればよい。」

いつの日か、よく使いこまれた手帖の皮表紙のような佇まいを醸し出せることを願いながら、日々を重ねようと心に誓いました。

が…せめて、もしもこれを読んで下さっている方にお会いした時に、がっかりされないように精進しましょう。


先日蒔いた種が可愛い芽を出しました(*^^*)
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ウフフ…花いっぱいになるといいな^ ^







by makemeup_451248 | 2015-10-16 13:32 | 日々のつぶやき | Comments(3)
Commented by yume1208 at 2015-10-17 09:06
おはようございます^ ^

歳を重ねれば重ねるほど、隠しきれないその人の生きた証?として表情や佇まいが出ますよね。
若い時は若さで隠せましたが...。
本当に恐ろしいなぁ〜と最近つくづく思います。
図太くならないように、素直に人の話を聞いて感謝の心を忘れずに生きていこうと思います。決意表明みたいになってしまいました^^;ハハハ
Commented by makemeup_451248 at 2015-10-17 16:28
yume1208さん

こんにちは〜^ ^

あ、そうね!
滲み出てくる佇まいは「生きた証し」と言えるわね、いい表現だわ(*^^*)

過去がどうであろうと、その積み重ねをどう消化するかで佇まいは現在進行形で変化していくのでしょうね。




Commented by makemeup_451248 at 2015-10-17 16:29
↑途中になってしまった^^;

yumeさんの素直さを感じられるコメント、ありがとうございました♡