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日々のこと、手仕事のこと、食べること・・・小さな喜びを見つけたい

by mammy's treasure

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父が残してくれたコト

1ヶ月前、父はまだそこにいた。

朝、部屋の扉を開けて覗けば口を開けてスヤスヤ眠っていたし、夜に眠れなくなるからと昼寝している父を起こせばパッと目を開きお茶目な顔をしてバツ悪そうにしていた。

ヨチヨチ歩きでパタパタとスリッパの音をさせてリビングの入り口で立ち止まってお腹が空いたとジェスチャーで訴えたり、就寝前にははり入り口で両手を重ねて睡眠導入剤をくれと私に伝えていた。

5月29日はいつものようにデイサービスへ行き、風邪気味で少し熱があったので夕方病院へ行ったけれどすぐに下熱して、夕食も夜食も普通に食べていた。

就寝する時に布団を掛けてあげたら「ありがとう」と一言。これが最期の言葉だった。

5月30日の朝、私が見つけた時はトイレットペーパーを指に絡めたまま眠るように便座に座っていた。

時間の流れがわからなくなった5日間。
6月4日、最後まで心配してくれていたご夫婦が駆けつけてくれた直後に2度目の心停止。

見送って約1ヶ月経つけれど、部屋のベッドに眠っているような気がしてならない。

朝に、帰宅後に、寝る前に。つい部屋を覗いてしまう。
その度にもう二度と戻ってこないのだと思い知らされる。

別れは突然なのだと思い知らされた。
倒れる前日に「明日、練習する」と言っていたのに、『明日』は来ないかもしれないと知った。

倒れる前日、私は肩を揉んであげたし布団を掛けてあげたし、起きるのを手伝ってあげられたし、何より怒らずに世話をすることができた。
父への餞としては、それが何よりだったかもしれない。

父の胃袋に収まった最期の食べ物は、真夜中に食べたバナナだった。
前日の夜は父の大好きな金平を作って良かった。
その前の日は、これまた大好きな刺身蒟蒻だったけれど、栄養のない蒟蒻ばかり食べてしまうので「これだけね」と言ってほんの少ししか食べさせなかった。

こうなるなら好きなものはもっとたくさん、もっと美味しいモノを食べさせてあげたかったと、しょうもない後悔が続く。

短いけれどいろいろあった年老いた父との同居。

父が残してくれたコトは、案外重大なコトかもしれないなぁ…。

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先月21日は父の87回目の誕生日。
私の都合でショートステイで過ごさせてしまったので、約一週間遅れの27日に俄かに誕生パーティー🎶
時間が無かったので即席チーズケーキでお祝い。

涙を浮かべていたっけ。

もしかしたら最後の誕生祝いになるかもしれない。そうなったら後悔する!と思ったのがいけなかったのかなぁ…その数日後、現実のものになるとは皮肉なものだわねぇ…。



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by makemeup_451248 | 2018-06-27 15:57 | 家族 | Comments(0)